案じてばかりで産めない

海外旅行とか、全然案じてないじゃんって話ばかり書いてます。

年末年始ロンドン・パリ一人旅⑥(パリ編 愛の神殿と愛の面影)

 

プチトリアノンのアントワネットの城館はさっきのキンキラキンとは打って変わってこじんまりと上品な趣き。アントワネットがこっちにこもりがちだったのも分かる……
「田舎風」に造らせた「王妃の村里」も。

 

そして今回の旅行で最も胸を打たれたのがこちら、「愛の神殿」。アントワネットとフェルゼンが密会していたと言われる場所です。

訪れる人も少なく、静まり返った冬の空の下に佇む大理石の美しいドーム。そっと中に入るとたちこめるロマンティックな雰囲気にクラクラした。これは盛り上がっちゃうのも止むなしだわ……
2人の「愛の面影(※)」を感じながら美しいひとときを過ごした。

※ 宝塚のベルばら「フェルゼンとマリーアントワネット編」の曲タイトル

 

帰国後、「マリー・アントワネットの暗号」という、2人の往復書簡を解読した本を読んだのだけれど、これは旅行前に読みたかったですね……  アントワネットが聡明な人物であったこと、フェルゼンが王妃を助けるために文字通り命がけで奔走したこと、そしてそこにあった愛の大きさが分かります。おすすめ。

 

もと来た道を戻っていると、庭園の途中に軽食スタンドを発見。そういえばモンブランしか食べてなかったのでお腹が空いてきた…… フライドポテトとショコラショー(ホットココア)を食べた。あたたかいココアがしみて、身体が冷え切っていたことが分かる。

 

日中はメトロが動いていないので、帰りはバスとメトロを乗り継ぐルートが使えない。宮殿から徒歩20分くらいのところにある国鉄駅を使うことにした。
宮殿を一歩出ると、そこはきらびやかな観光地ではなく市民のための街並みだった。教会があり広場があり、パッサージュには小さなブティックや雑貨店が並ぶ。ヨーロッパらしい景色を眺めながら駅までの道を歩くのはとても楽しかった。



が、突然まっすぐ歩けなくなってしまう。三半規管がおかしくなったのか?よく分からないけれどバス停のベンチに座って1回休み。乗ろうと思っていた電車を逃してしまった。

なんとか駅にたどり着いたが、次の電車は30分後。始発なので電気のまだ点いていない車内でじっと出発を待った。

 

何度か乗り換えてリヨン駅着。構内のフランス版クレアーズ的な雑貨屋さんで手袋とハンドクリームを買った。ほくほく。

 

すっかり陽も落ちてしまったので、駅近くのフランプリ(庶民派スーパー)に寄って夕飯とばらまき土産用のお菓子を買った。量り売りのサラダとグリルチキン、そしてモッツァレラチーズ!チーズ激安ヨーロッパ最高。

夕飯は部屋で。グリルチキンとっても美味しいのになんだかのつこつして飲み込めない……と思っていたら身体がぼーっとしてきて明らかに発熱していた。ベルサイユで全身冷えたせいだ……!冷えピタ貼って即寝た。(旅行のとき体調崩しがちなので冷えピタは必ず持参してます。今回も奏功してしまった。)

 

追記:「のつこつ」は関西の方言だそうです。標準語だと思ってた…!食欲がなく喉を通らないさま、です。