案じてばかりで産めない

海外旅行とか、全然案じてないじゃんって話ばかり書いてます。

年末年始ロンドン・パリ一人旅⑦(パリ編 セーヌ川をのんびりと しかしまた試練)

翌朝目覚めると熱は下がっていたが、ここ数日の体調の悪さが急に不安になってきた。この脚の怠さはもしやエコノミークラス症候群!?と思い至り、死亡事例などいろいろ検索して怖くなってしまう。
そういえばクレカの付帯保険で健康相談できたはず…… しかしサイトに書いてある「コレクトコール」の使い方が何度読んでもよく分からない。もういいや、ここまで大事に至らなかったわけだしなんとかなるでしょう、と諦めた。

これでそこそこ時間を使ってしまい、ホテルをチェックアウトするのが予定より遅くなってしまった。フロントに荷物を預け街へ。そう、今日は最終日です。
相変わらず地下鉄は動いていないので、バトビュスという水上バス(船)でセーヌ川を1周することにした。植物園前から乗船。船はガラス張りでデッキもあるので、エッフェル塔ルーブル美術館(の裏側)やオルセー美術館(の裏側)など、パリらしい景色をひと通り見ることができて大満足。火災に遭ったノートルダム大聖堂は痛々しい姿だった。

 

 サンジェルマンデプレの停留所でいったん降りてランチ。職場の人に教えてもらったスミスベーカリーというバゲットサンドのお店に行ってみた。「米が食べたい……」状態だったのにも関わらず、びっくりするくらい美味しくて感激。小麦がうまい……
有名店らしく、次から次へと日本人がやってくる。紅茶はマリアージュフレールだった。

 

最後にもう一度おみやげを買っておこうと近くのモノプリに入った。衣類も置いている大きめの店舗で見ているだけでテンションが上がる。もちろん見ているだけでは済まないのでたくさん買ってしまった。クスミティーやアンジェリーナなど、お高めの物も置いているのがモノプリの良いところ。これでおみやげの心配はなくなった。

このあたりは町並みもかわいい。


停留所でバトビュスを待ちながら、モノプリで買ったスムージーと謎のきゅうり水を飲んだ。きゅうり水不思議な味なんだけどクセになる。

 

ホテルで荷物を回収し、歩いてリヨン駅へ。リヨン駅からシャルルドゴール空港までの直行バスが出ているのだ。しかし待てど暮らせどバスが来ない……定刻を30分くらい過ぎてようやくやってきたが、混んでいてなんと「あなたから後ろは次のバスに乗ってください」と言われてしまう。思わず「え〜〜〜〜!」と言ったら係のおじさんに「ふえ〜〜〜〜😭」って真似されて激おこ。19時の飛行機だからチェックインカウンターが18時に閉まってしまうのに、この時点で16時。次のバスもいつやってくるか分からない。怖いよ〜〜

やきもきしながらもバス停でスマホから飛行機のチェックインを済ませ、バス代も係のお姉さんの端末で事前決済。焦ってもバスは来ないのでおやつを食べたりきゅうり水を飲んだりして心を落ち着かせる。。


ようやくバスが来た時には16時半を回っていたが、それも前の停留所でたくさん乗車したらしく私含め3人しか乗れなかった。怖すぎるよ……
座席に荷物を置いたおばあさんに「Can l use this sheet?」と声をかけてどかせ、すぐに降りれる最前列の座席を確保。こんなこと普段なら日本語でも出来ないのに……

乗車はできたが渋滞でバスはなかなか前に進まない。私は飛行機に間に合うのか? 次回乞うご期待!

年末年始ロンドン・パリ一人旅⑥(パリ編 愛の神殿と愛の面影)

 

プチトリアノンのアントワネットの城館はさっきのキンキラキンとは打って変わってこじんまりと上品な趣き。アントワネットがこっちにこもりがちだったのも分かる……
「田舎風」に造らせた「王妃の村里」も。

 

そして今回の旅行で最も胸を打たれたのがこちら、「愛の神殿」。アントワネットとフェルゼンが密会していたと言われる場所です。

訪れる人も少なく、静まり返った冬の空の下に佇む大理石の美しいドーム。そっと中に入るとたちこめるロマンティックな雰囲気にクラクラした。これは盛り上がっちゃうのも止むなしだわ……
2人の「愛の面影(※)」を感じながら美しいひとときを過ごした。

※ 宝塚のベルばら「フェルゼンとマリーアントワネット編」の曲タイトル

 

帰国後、「マリー・アントワネットの暗号」という、2人の往復書簡を解読した本を読んだのだけれど、これは旅行前に読みたかったですね……  アントワネットが聡明な人物であったこと、フェルゼンが王妃を助けるために文字通り命がけで奔走したこと、そしてそこにあった愛の大きさが分かります。おすすめ。

 

もと来た道を戻っていると、庭園の途中に軽食スタンドを発見。そういえばモンブランしか食べてなかったのでお腹が空いてきた…… フライドポテトとショコラショー(ホットココア)を食べた。あたたかいココアがしみて、身体が冷え切っていたことが分かる。

 

日中はメトロが動いていないので、帰りはバスとメトロを乗り継ぐルートが使えない。宮殿から徒歩20分くらいのところにある国鉄駅を使うことにした。
宮殿を一歩出ると、そこはきらびやかな観光地ではなく市民のための街並みだった。教会があり広場があり、パッサージュには小さなブティックや雑貨店が並ぶ。ヨーロッパらしい景色を眺めながら駅までの道を歩くのはとても楽しかった。



が、突然まっすぐ歩けなくなってしまう。三半規管がおかしくなったのか?よく分からないけれどバス停のベンチに座って1回休み。乗ろうと思っていた電車を逃してしまった。

なんとか駅にたどり着いたが、次の電車は30分後。始発なので電気のまだ点いていない車内でじっと出発を待った。

 

何度か乗り換えてリヨン駅着。構内のフランス版クレアーズ的な雑貨屋さんで手袋とハンドクリームを買った。ほくほく。

 

すっかり陽も落ちてしまったので、駅近くのフランプリ(庶民派スーパー)に寄って夕飯とばらまき土産用のお菓子を買った。量り売りのサラダとグリルチキン、そしてモッツァレラチーズ!チーズ激安ヨーロッパ最高。

夕飯は部屋で。グリルチキンとっても美味しいのになんだかのつこつして飲み込めない……と思っていたら身体がぼーっとしてきて明らかに発熱していた。ベルサイユで全身冷えたせいだ……!冷えピタ貼って即寝た。(旅行のとき体調崩しがちなので冷えピタは必ず持参してます。今回も奏功してしまった。)

 

追記:「のつこつ」は関西の方言だそうです。標準語だと思ってた…!食欲がなく喉を通らないさま、です。

年末年始ロンドン・パリ一人旅⑤(パリ編 オスカルさまを求めてベルサイユへ)

朝起きられず……昨日ホテル近くの商店(という表現がぴったりの店)で買ったカップスープだけ飲んで慌ただしく出かけた。

 

今回パリに寄った目的はベルサイユに行くことだったので、ホテルはC線の近くにしておいたのだけれど……これまたストで使えず。幸い朝晩は地下鉄が本数を減らして運行しているので、地下鉄とバスを乗り継いで向かった。city mapper様様🙏  なお、「ベルサイユ宮殿 バス 行き方」とかでググるとバスの番号などを解説した親切なブログが出てきます。

ようやく辿り着いた〜とバスを降りると……

でかっ!!!

大きな通りにルイ14世の騎馬像がそびえ立ち、さらにその背後に黄金の門と巨大な城…… 想像とスケールが違いすぎる。これがベルサイユなのね。。
オスカルさまの邸宅の窓から宮殿を見せられたロザリーの驚愕が分かりました。

10時までの優先入場のチケットで、バス停に着いたのは9:50くらいだったが、確かに門は見えているのに広すぎて間に合わない!とまた重い脚に鞭を打って走る羽目になった。何をやってるんだか、、
チケット売り場は長蛇の列だったのでネットで買っておいて正解だった。


宮殿内をめぐる前にお手洗いに行っておきたいな、とさまよっているとアンジェリーナを発見!私アンジェリーナのモンブランが大好きなのですが、銀座のティールームが閉店してしまい……今回どこかの店舗に行きたいと思っていたのでこれはラッキーといきなりティータイムにしました♡
モンブランと紅茶のセット。幸せの味。紅茶がとっても華やかな香りでまた美味しかった。銀のポットで出てくるの最高じゃないですか…… 

お店出たら行列になってたので朝イチに入ったのも大正解だったみたい。


宮殿内はとにかく派手。正直あんまり趣味ではないけれど…… 天井画のマルス(軍神)を見て「オスカルさま♡」となったり衛兵の待機所を見て「オスカルさま♡」となったり勝手に楽しかった。

王妃の寝室には隠し扉が。

 

庭に出るとまたその壮大さにびっくりした。遠くまで見渡せるように美しく傾斜がつき、噴水や運河が完璧な配置をされている。



アントワネットの離宮があるプチトリアノン宮まで行くミニトラムが走っているが、8€高いな……とケチって寒空の下歩いてしまった(これが良くなかった)。

つづく

年末年始ロンドン・パリ一人旅④(ロンドンから海底トンネルでパリへ)

元旦はパリへ移動。海底トンネルを通るユーロスターという鉄道を使う。公式サイトで発売すぐに押さえたのは「スタンダードプレミア」という食事も付くちょっと良い座席。このクラスは1人席があるので他人と向かい合わせはキツイな……という根暗さんにぴったり。座席は反転出来ないので進行方向を確認して予約することをおすすめします。

国際線のセントパンクラス駅の隣にはかの有名なキングズクロス駅がある。早めにホテルを出て行ってみると、「9と4分の3番線」を模した壁が用意されていた。壁に吸い込まれかかった状態のカートもあり、記念撮影ができるようになっている……が、長蛇の列なので諦めて知らんお兄さんを撮影。ショップでホグワーツへの片道切符を購入した。10歳の私は11歳の誕生日にホグワーツから入学案内が届くって信じてたんだよ……だいぶ遅くなっちゃったけどキングズクロス駅まで来れたよ、よかったね☺️

 

セントパンクラス駅に移動し、保安検査所へ。eチケットをかざすと黄色のレシートが出てきて何事!?と思ったら座席が変更になったという案内だった。パリでは12月頭からずっと大規模なストが行われていて、ユーロスターも減便になってその影響だと言う。私の乗る便は運休にならなかったけど、なんも調べてなくて減便になってることすら知らなかった……危な。。

保安検査はそこそこ混んでいて思ったよりギリギリになってしまった。カフェで紅茶をテイクアウトして車内へ。最初に予約していたのと同じタイプの座席(進行方向・1人席)だったので一安心。出発後、ほどなくして食事が運ばれてくる。これが思いのほか美味しくて食欲を失った状態でも8割くらい食べられた。食後はコーヒー紅茶もつく。スタンダードプレミア良き……

 

ぼんやりしてたらあっという間にパリ北駅に到着。北駅から1本で行けるアクセス◎なホテルを予約しておいたので早速移動〜と思ったらストで地下鉄ほぼ全滅していた。なんてこった…… 駅員さんに聞こうにもそもそも地下鉄駅が営業してないから人がいないんだな。。あちこち彷徨っているときに「そういえばロンドンでダウンロードしたcity mapper(乗り換え検索アプリ)ってパリにも対応してたな?」と急に思い出した。検索したら超〜〜遠回りしか出てこない……けど仕方ないのでそれで行きます。分からないので多めに切符を買って、電車とバスを乗り継いでなんとかオウステルリッツ駅に辿り着いた。

ホテルは駅近のおしゃホテル。近未来なベッドと謎のでかい鏡が印象的。ここもアメニティ等は最低限…で朝食なし1泊14000円くらいするけど清潔だしスタッフが親切。ニコニコしながら手なんか振ってくれる☺️

 

夕方ちゃちゃっとオルセーに行くつもりだったがここまでのロスでもう間に合いそうにない。早めの夕飯を食べに出かけてみたが、駅周辺はあまり店もなくさみしい雰囲気…… 自分が何を食べたいのかももはや分からなかったが、ホテルの近くに中華料理屋があったので入ってみた。客1人もいない…… チルドのお惣菜がショーケースに並び、別途麺など温かいメニューもある。ということで生春巻とワンタン麺的なものを注文。生春巻はラップに包まれたまま登場〜 麺も普通に美味しかったはずだけど、とにかく食欲がなくて、でもあんまり残すのも失礼だし…と吐き気をこらえながら無理やり食べた。やる気のない店員はずっとタブレットで動画を見ていた。

ホテルに戻り、お茶を飲みながら(今回のホテルはポットがあった)明日行く予定のヴェルサイユ宮殿のチケットを購入。事前に買っておかないと入り口でめっちゃ並ぶよ〜と会社の人に教えてもらっていたのを今さら思い出したのだけど、朝イチのチケットはまだ売っていた。
帰国後に行く予定のDANCE OLYMPIA(花組公演)の振付動画を見つつ早めに就寝。




年末年始ロンドン・パリ一人旅(ロンドン編③ ようやく訪れた優雅な1日)

朝ごはん毎日同じメニュー……

 

今日はフォートナム&メイソンに行きます。まだクリスマス期間なのでデパートの外観そのものがアドベントカレンダーをイメージした装飾になっていて最高。これが見たかったの!ショーウィンドウは猫のクリスマス。

 

店内は想像していたよりもこじんまりと可愛らしく、床や柱は歴史を感じる重厚なつくり。特に1階は美しいパッケージの紅茶やお菓子がたくさん積み上げられていて、店内に入った瞬間テンションはマックスに!あちこち物色してたくさんのお土産(半分以上自分用)を買った。

 

そして奮発して予約しておいたアフターヌーンティーへ♡ 上階のティールームに向かいます。1人アフターヌーンティーって結構ハードル高いなあと思いつつ……勇気を出して行ってみると明るい店内で1人なのめっちゃ目立つ、しかも周囲は日本人だらけ(笑)でもこれまでの道中でいろいろあった私は強くなったので案外平気だった。

3段プレートは1段目が小さな焼き菓子の盛り合わせ、真ん中がスコーン、一番下がサンドイッチ。スコーンがやっぱり最高だった。パサパサすぎずしっとりすぎず……しかもクロテッドクリームは容器ににぎっしり詰められているので思う存分てんこもりにできる!ジャムも2瓶(いちごとレモンカード)付きます。食べきれなかった焼き菓子とジャムはケーキ箱に入れてお持ち帰りさせてくれるので少食のあなたも体調いまいちの私も安心。
お茶は詳細覚えてないけどファーストフラッシュなのでとってもみずみずしい香りで美味しかった。

コンラッド東京もびっくりのお値段するし焼き菓子は素朴で日本のホテルアフターヌーンティーのような繊細さはないけれど……それでもやっぱり一度は行っておきたいティールームだと思います。いい思い出です。

 

続いてリベンジでハロッズへ。こちらは大きなデパートで、エスカレーターの感じが仙台三越、混雑具合は新宿伊勢丹。地下にハロッズのオリジナルグッズが揃っているので通勤用の鞄やマグカップなどを購入。日本と比べてびっくりするくらい安い…!また散財しちゃうじゃん💸

 

いったんホテルに戻り、フォートナム&メイソンで包んでもらった焼き菓子の残りを食す。箱もまたかわいいんだこれが♡
あと米に飢えていたのでライスサラダ。

 

そして今宵はオペラ座の怪人のリベンジです(①参照)。ふたたびHer majesty’s theatreへ。

あの後救急隊のお姉さんからもらった劇場支配人の名刺のアドレスに「こんなことがあったのだけど……」とメールをしたところ、体調を心配する言葉とともに「座席を用意したのでぜひ観に来てほしい」との優しいお返事を頂けていたのでした。

状況を上手く伝えられる自信がないのでチケットオフィスのお姉さんに支配人からのメールの文章を見せると、支配人を呼んできてくれた。支配人はメールの通り優しく穏やかな人で……そして想像よりずっと若くてイケメンでした✨ 
開演前の忙しい中、支配人自ら案内してくれた座席は、

 

なんと支配人用のボックス席でした。

どっひゃーー 

狼狽える私。なんだかいたたまれなくて開演まではパンフレットを読むふりでひたすら下を向いていた。

しかしひとたび幕が上がると一気にオペラ座の世界に引き込まれて後は無我夢中だった。オープニングであの有名なテーマソングとともにシャンデリアが上へと登っていく景色には全身の血液が熱くなる感覚さえあった。シャンデリアは落下が有名だけど上昇も良いです……
そして「Think of me」はやはり圧巻だった。最初の弱々しい歌声がやがて力強くなり、カルロッタの代役として舞台の上で堂々と花開く様は心が震えます。ああ思い出すと涙が……
「クリスティーヌはなぜラウルを選んだのか?」「あのキスの意味は?」とか語りたい妄想持論はたくさんあるのだけど自重しておきますね。。

とにかく素晴らしい夜を頂きました。ロンドンアンビュランスのお姉さんと劇場の皆様、本当にありがとうございます🙏

 

カウントダウンの花火を(テレビ中継で)見ながら年越し。ほんとはチケット買って花火の見えるエリアに行きたかったんだけど、体力を考えると良い選択でした。

 

年末年始ロンドン・パリ一人旅(ロンドン編②・バスツアーに参加できない!?)

※2019~2020年頃の話です

 

昨夜はハプニングもありましたが、今日は朝からバスツアーでストーンヘンジに行きます。ということで地下鉄駅に向かったところ、乗ろうと思っていた路線が運休!乗り換えようと思った別の路線も運休!え〜ん集合に間に合わないよ〜〜とパニックになりかけた瞬間、「あれ?バスツアーって明日じゃなかったっけ……?」と天啓が降りてきた。大丈夫か私。昨日の件で記憶がいろいろとやばいことになっている……

 

ということで気を取り直し、いったんホテルに戻って朝食を。やっぱり食欲がなく、桃とヨーグルトのみ。パン焼いてくれたけどほとんど食べられず……

 

大英博物館へ。ここもまた建物が立派です。

展示を見る前に、ミュージアムのカフェでクリームティー(スコーン+紅茶)のセットとサンドウィッチでお昼。クロテッドクリームを1パック付けてくれるのがうれしい。スコーンしっとりめでとても美味しかったです。紅茶のカップ富嶽三十六景

展示は膨大すぎてとてもじゃないけど全ては見られないので、気になるのをピックアップして回ります。特に混んでいたのはやっぱりロゼッタストーンだった。

展示室自体が図書館風になっている部屋が特に良かったな〜 KITTEに入ってる東大の博物館もこれを意識してるのかしら?

 

デパートでも行こうかね〜とナイツブリッジへ移動し、ハロッズへ。しかしすっかり忘れていたけれど今日は日曜日。デパートは18時で閉まってしまうのです。入った瞬間追い出される悲しみ…… 建物の写真だけ撮った笑

周辺の店もみな閉まっているのでぷらぷらハイドパークの方へ歩いてみると、ウィンターワンダーランドという移動遊園地が開催されていた。激しい電飾が気になって近づこうとしたが、相当な混雑で怖くなり退散。地下鉄で帰ろうとするもウィンターワンダーランドのせいで最寄りの駅が閉鎖されており、めちゃめちゃ歩くことになって疲れ果てた。しかも昨晩倒れてから脚が異常に怠くて太ももを持ち上げられない状態だったので、「なんでこんな目に……」とこの時点でメンタルだいぶやられてました。

 

ホテルの近くのスーパーで適当に買って晩ごはんにしようと思ったら日曜なのでスーパーも閉まっていた。日本に慣れすぎている…… ボロボロすぎて覚えてないけど昨日の余りのまずいパンとか食べて寝た気がする。

 

翌日。今日こそストーンヘンジに行きます。事前に地下鉄の運行状況を確認したわたし偉い。

 

ツアーの集合場所に着き、名前を告げると……なんと参加者リストに名前が無い!? オフィスに連れて行かれいろいろと調べると、どうも仲介サイトの手違いで中国語ツアーの方に入れられていたようだった。「追加料金を払えば参加さてやるよ」みたいなことを言われ、まあ揉めましたね。。しかもなぜか途中で席が足りないから無理とか言われ…… 昨日の時点でメンタルぼろぼろだったのでこれがトドメになって涙が止まらなくなった(これは私が悪い)。

最終的に私がバスから日本語ガイドさんを連れてきて話してもらい、追加料金はこの場では私が払い、後で仲介サイトから請求できるようにレシートを発行してもらうという形で落ち着いた。取り乱してごめんなさい……

 

で、まずはウィンザー城へ。撮影NGだったので中の写真はないのだけれど、恐ろしいことにほとんど記憶がないんですよね…… 精巧なドールハウスの展示が素敵だったのは覚えてる。

そんな状態だったので今度はバスの集合場所への道順が思い出せなくて道に迷ってしまった。人に聞きまくり重たい脚に鞭を打って猛ダッシュしなんとか間に合ったけど、もうほんとにダメダメ🙅‍♀️

 

バスの中で昼食〜といきたいところですが、当日予約扱いになってしまったので昼食がつかなかった……ひもじい😭

 

ストーンヘンジは一般の車やバスは近くのビジターセンターまでしか行けず、そこから先は専用のシャトルバスに乗り換えて行く必要があります。ところが……ガイドさんも見たことがないというほどの大混雑で、バスに乗るのに30分くらい待つことになってしまった。EU離脱が決まり、「今のうちに」と来たEU諸国の観光客が多かったのでは?という話も。オーディオガイドも足りなくて借りられなかった。

というわけで石の近くには一瞬しかいられませんでしたが、さすがの大迫力!青空の下、広い野原に整然と並ぶ石たち…… 子どもの頃、ハリーポッターの影響でファンタジー義務教育は一通り履修済みですので、ストーンヘンジは時々思いを馳せていました。遠い異国のさらに遠くだと思ってたのでこんなに簡単に来れてしまったことに感激したよ〜(←簡単ではない)

 

バスツアー最後の目的地はバースという町。温泉が湧き、古代ローマの浴場遺跡があります。遺跡は博物館にもなっていて歴史などが学べるようになっている……けれどよく分からず。温泉には入れないけれど、一応温泉水を飲めるコーナーはあった。

すっかり日が落ちてしまった真っ暗な中、街を少し散策。街を流れる川には橋が架かっているのですが、橋そのものの両側がお店になっています。

 

ロンドンに戻ると随分遅い時間。疲れ果てたからホテル近くのスーパーでお惣菜買って食べよ……と思ったら遅すぎて閉店してた。なんてこった。。パンに飽き飽きしてたのでマクドナルドでポテトとパイナップルをテイクアウト。ストーンヘンジのビジターセンターで買ったポップコーンで炭水化物を強化。泥のように眠る。

 

追記:バスツアーでは散々な目に遭いましたが、このとき隣の席だった人とは最寄り駅も地元も同じと発覚して、その後もときどきお会いしてはお互いの旅行の話で盛り上がります。結果、参加して良かったです!

年末年始ロンドン・パリ 一人旅(ロンドン編①・オペラ座の怪人のまさかの出来事)

tabinocoというpeachが運営する旅行ブログサイトにちまちまと旅行記を書いていたのですが、このたび閉鎖されるとのことで使っていなかったこちらのブログに移行させることにしました。といっても特に移行ツールなどはないのでひたすらコピペです。

そしてけっこう昔の話も多いですが、よかったらご覧ください。

まずは2019~2020年にかけての年末年始(コロナ禍直前!)にロンドン・パリを一人旅したときの記録です。

 

2019年12月28日金曜日……暦の奇跡で生まれた9連休を活かすべく、定時で仕事を納めてそそくさと帰宅。スーツケースに荷物を詰め込み(前日までに終わらせておこうね……)、シャワーを浴びて羽田空港へ。

意外にも空港は空いていてあっという間に出国できた。(ちなみに出国ラッシュは翌日だった模様。)

今回は某社のクレカで貯めたマイルを使ってロンドンとパリを一人旅します。現地集合や単独行動はやったことあるけど、完全な1人海外は初なのでさすがに緊張してきた…… ラウンジ※でひたすらホットミルクを飲んで心を落ち着かせていた。※エコノミークラスでもラウンジが使える便です

 

機内食はこんな感じ。ダッツも出ます♡

 

ドリエルを飲んでおいたおかげで機内では7時間ほど爆睡できてすっきりとした目覚め。食後はモニターで「引越し大名!」を見るなど。いきなりミッチーのキス待ち顔から始まって照れるよ……

 

定刻通りヒースロー空港着。空港のトイレは個室が広く、スーツケースを持ち込めるのがありがたかった。着替えて洗顔・化粧し外に出られる状態に✨

到着エリアのNERO(コーヒーチェーン)でチャイラテとティーケーキ(ドライフルーツが練りこまれたほんのり甘いパン)の朝ごはん。7時過ぎてるのに外はまだ真っ暗です。本当に1人でロンドンまで来れてしまった……と実感してうれしくてたまらない。

あたたかい飲み物で元気が出たのでいざ地下鉄でロンドン市内へ。

 

オイスターというSuica的なカードを購入して地下鉄に乗ります。オイスター便利でお得なので最初に買うべし。

地下鉄は狭いし揺れるし電波入らないし突然照明が消えるしで、ぼーっとしているほかありません。でものんびりできていいね。

 

空港からピカデリー線1本で行けるEar's couart 駅近くのホテルを予約してあった。予約サイトで10ヶ月前くらいに押さえたけど朝食付き1泊13000円くらい。ロンドンほんと宿が高くてこれでもかなり頑張った方だと思います。

部屋はベッドとテーブル、小さなテレビのみの簡素なつくり。アメニティは石鹸のみ。しかし掃除が行き届いていて、スタッフが皆親切なので居心地は良いです。

 

チェックイン時間前だったけど部屋に通してくれたので荷物を置き、まずはV&A博物館へ。

ここがめちゃ大当たりだった!建物自体も美しいし展示品も細々とした装飾品や食器、昔の衣装など、私好みのラインナップ。グッズもおしゃれで実用的でお手頃価格のものが充実していていきなり散財した☺️ こちらの博物館は基本的に入場料は無料(寄付制)なので、グッズに力を入れているらしい。

お目当ては特別展のマリークワント展。トレードマークのミニスカートや男性服の要素を取り入れた服、水着なども展示されていた。‪解説を読む時間がなかったので詳細は分からないけれど、今すぐにでも着たい服たちに心踊るひとときだった。

 

中学生のときに母のいとこがイギリス留学時代の友人を家に連れてきたことがあったのだけど、私がロンドン一人旅をすると聞いてその人が案内を申し出てくれた。V&Aで待ち合わせをし、十うん年ぶりの再会。こんな顔だったっけ? 全く記憶にない。笑 ケンジントン公園の散策に連れ出してくれた。ケンジントン公園と言えば、花組公演「A Fairy Tale」で華ちゃん演じるシャーロットがモラハラ夫に見初められた()場所ですね!!

 

その後彼が学生の頃によく行ったというパブに連れて行ってもらい、念願のフィッシュ&チップスを食べた。パリパリで塩気の効いた衣と淡白な魚が美味しい。これがロンドンで唯一美味しかった食事。しかし食欲がいまいちであまり食べられず……

駅まで送ってもらい、いったんホテルに戻る。私の英会話が酷すぎたので、この旅行のレポートを後日メールする約束をした。笑

 

ホテルで仮眠を取った後、今回の旅のメイン、ミュージカル「オペラ座の怪人」を観に行きます!!

奮発してシャンデリアの落下の迫力が楽しめるという良い座先を予約しておいたのです……お値段にして宝塚SS席並み。とっても楽しみにしていて、どれくらい楽しみにしていたかというと、ロングラン記念のCDを入手し、気に入った曲にはオリジナル訳詞をつくり、テーマの「the phantom of the opera 」はそらで歌えるようにしておいたくらい……!キャーわくわく。

パンフレットを購入し、座席に向かうと隣が日本人男子大学生?の集団で陰キャの本能でビビる。そわそわしながら開演を待っていると……

 

次の瞬間、気がつくと救急車の中でした。

 

???

 

ほんとに何が起きたのか全く分からないのですが…… もらったambulance report によると、座席で倒れて数分間応答がなかったので救急車を呼ばれたようです。幸い病院に運ぶほどではなかったようで、劇場前に停車した救急車の中で血圧を測ったりしつつ回復を待ち、意識がはっきりしたので帰されました。なんの前触れもなかったのと記憶が全くないのが本当に怖い…… きっと隣の日本人の子たちが助けてくれたのだと思う……ありがとうございました。

意識が戻ると、楽しみにしていたオペラ座の怪人を見れなかったことがとても悲しくて、思わず「わたしこれを観にロンドンに来たんです……」ともらしていた。すると救急隊のお姉さんが「それは大変!」と車を飛び出して行き、しばらくして「明後日のチケットを確保してもらえるようにお願いしておいたから」と劇場支配人の名刺を持って戻って来た。なんてことなの……!完全に業務外なのに、よく分からん日本人観光客のためにここまでしてくれるなんて、優しすぎる。ホテル戻ってから泣きました。