案じてばかりで産めない

海外旅行とか、全然案じてないじゃんって話ばかり書いてます。

2021京都旅行①(宇治十帖聖地巡礼)

今回の旅の目的地は宇治。ステイホームの時期に源氏物語、とりわけ宇治十帖にはまり、つらい日々の中で魂だけは宇治を自由にさまよっていたので、そろそろ身体も連れて行ってあげるかと計画した。

 

お得意パターン、金曜日定時で仕事を終わらせて、一度帰宅し荷物を入れ替えて東京駅へ。

オミクロン株が流行りだす前の12月某日、混雑した駅弁売り場で縁側寿司を購入し、新幹線に乗り込んだ。京都駅から奈良線に乗り換えて、宇治駅に着くと22:30くらい。駅の近くのビジネスホテルに泊まった。

無駄にツインにアップグレードされてた。衣かたしき…

 

翌朝。宇治十帖の世界を体感するためには「霧」を見る必要がある!と、日の出前に宇治川に行った。山の向こうが白く煙っています。

「橋姫の心をくみて高瀬さす棹のしづくに袖ぞ濡れぬる」薫(橋姫)

商店街のパン屋さんで買ったパンを朝ごはんに。宇治抹茶クリームがたっぷり入った名物「茶壺」、葱マヨチキンパン。

 

その後、開園直後の平等院鳳凰堂と併設の博物館へ。この時代は勉強不足でよく分からず。

 

川の中洲を経由して宇治十帖モニュメントへ。匂宮が浮舟を小舟で対岸へと連れ出すロマンチックな場面です。

 

さわらびの道を辿ると、八の宮の屋敷のあたりとされる宇治上神社が現れる。すぐ背後に険しい山がそびえ、姉妹の生活に思いを馳せた。さわらびの道の終わりには「総角」の古跡がある(写真撮り忘れ)。私は総角の巻が一番好き。

「鳥の音も聞こえぬ山と思ひしを世の憂きことはたづね来にけり」大君(総角)

 

これがさわらびの道↓

「見る人もあらしに迷ふ山里に昔おぼゆる花の香ぞする」中君(早蕨)

 

その後源氏物語ミュージアムへ行った。ストーリーが頭に入ってる人は六条院の再現ジオラマや垣間見体験などかなり楽しめると思います(かなり楽しんだ)。特に興味のない人はふーんで終わりそう。

 

ランチは伊藤久右衛門の喫茶で。豪華♡

ハンガリー演奏旅行⑤(帰国&おみやげ編)

8:00頃ホテルを出て、デアーク広場から100E(空港バス)に乗る。同じ便を取っている人が数人いて一緒に行けることになって安心した。最後の朝食(食べかけ)↓

 

空港に着き、チェックイン機で発券しようとしたところ、乗り継ぎのヘルシンキから成田の座席が確保されていないと表示された。焦ってカウンターに行くと、ヘルシンキの空港で訊いてねとのこと。一人だったらパニックになってた……(しかし動揺で写真が全くない。)よく分からないけれどとりあえずヘルシンキへ。帰りたくないと喚きつつ、あっという間にヘルシンキ着。

 

空港の端の端にある乗り継ぎカウンターでチケットを見せると、オーバーブッキングなので1つ前の便に移ってほしいと言われた。なんと搭乗時間は20分後。ムーミンショップとかいい感じのレストランとか行きたかったのに~前を通っただけの写真たち。

フィンランドを感じることも出来ず私だけ先に帰ることになった。あ、でもカウンターのお姉さんが預け荷物の担当に電話かけるときに「モイモイ~」って言ってたのはフィンランドだったな。ムーミンチョコとミーちゃんのジュースだけ買って搭乗した。


指定の座席におばさまが座っているのを見たときは絶望したが、おばさまが席を間違っていただけだったので一安心。フィンエアーはブランケットやペーパーナプキンもマリメッコマリメッコの浴衣を着たCAさんもいた。機内食おいしいしモニターに食事の時間など表示されるのが何気に便利だし、フィンエアー良かったです。

 

9時間ちょいなのですぐ成田着。心配していたロストバゲージもなかった。東京駅行きのバスが渋滞に巻き込まれたけど、爆睡していたので無問題だった。東京駅でお昼食べて夢うつつのまま帰宅。大充実の5日間でした。

 

さておみやげ編。

おみやげの定番、マジパンチョコと、普通のチョコ。

くさり橋がデザインされた紅茶。ハンガリーはラベンダーも有名。

milkaのチョコとイースターデザインのウエハース

パプリカペーストとパプリカパウダー。マヨネーズとかパプリカじゃないものもあり。

シシィチョコとシシィ紅茶。紅茶はすみれの花入り。

スーパーのお菓子類

ジェルボーのチョコレートとクッキー。日持ちしないけどパッケージが美しいしお値段も手ごろなのでイチオシおみやげ

ドラッグストアのシャワージェル、ボディクリーム、ばんそうこう、日焼け止めと間違えたBBクリーム的なもの、パックかと思ったら塗るタイプのピーリングだったもの

オペラ座がプリントされた袋

おもちゃ屋さんの例のうさぎ、絵本、シール

ミハエルネグリンのキーチャームとmiumiuの香水。ミハエルネグリンイスラエルのブランドのはずなんだけど、大きい店舗あったし空港に免税店まであって幅利かせてた。うらやまし…

 

ハンガリー演奏旅行④(エリザベートの離宮にて)

今日の演奏会会場は、あのエリザベート離宮として使っていたグドゥリュー宮殿。エリザベートが愛した場所で演奏できるなんて幸せすぎる… バイオリン習わせてくれてありがとうパパママ。

グドゥリューへはバスで30分ほど。会場のセッティング後、館内の見学をさせてもらった。宮殿の2階部分が当時の部屋を再現した博物館になっている。残念ながら撮影禁止だったので写真はないけれど…エリザベートのすみれ色の部屋や勉強机などを見ることができた。

 

ゲネプロ後、昼食はケータリングのビュッフェ。スケジュールの関係で先にドレスに着替えていたので、こぼさないように食べ過ぎないようにといろいろ気にして何を食べたか覚えていない。今、地球の歩き方を見ていて知ったのですが、このとき昼食をとった控室は馬小屋を改装したものだったらしい。

ドレスのままみやげ物屋を物色し、シシィのチョコレートなどをおみやげに購入した。記念写真を撮ろうと皆で中庭に出ると、宮殿に色とりどりのドレスの女の子たちという華やかな光景になっていてとても良かった。

 

息つく暇もなく開演。会場はシャンデリアが吊り下がり、窓にはエリザベートの絵や写真が飾られ、さぞうっとり演奏できるかと思いきや、窓からの光が直撃し、暑さと眩しさで途中意識が遠のきかけた……。日光が当たらなくなったら途端元気になり、エロイカ3・4楽章はとっても楽しかった♡ 客席も明るいので、お客さんがにこにこ拍手してくれるのがよく見えたのはうれしかった。

あんなに楽しみにしていたのに、あっという間に終わってしまったな。

 

これは帰りのバスの窓から見えた英雄広場。

 

ホテルに戻り、最後の買い物に繰り出そうと思っていたけれど、疲労で動けず。コンビニ(というか商店)でアイスを買って部屋で食べてぼんやりし…

その後皆で歩いて今日の食事の会場へ。トローフェアグリルという、ビュッフェスタイルの店。ハンガリー料理のほかに寿司なんかもあり豪華。いろいろお話しもできて最後の晩餐を楽しんだ。

 

昨晩あきらめた観覧車のリベンジに付き合ってもらえることになり、10人くらいでデアーク広場へ。ブダペストアイと言います。

日本の観覧車では考えられないスピードで4周もする。思ったより高くて対岸の丘の王宮なんかも見下ろせる。最後にブダペストの街を一望できてよかったな。珍しくはしゃいでしまった。

 

明日は朝早いので、ホテルに戻ったらパッキングしてすぐ就寝。

ハンガリー演奏旅行③(演奏会とドナウの真珠)

ホテルの朝食ビュッフェはいたって普通だけど、ハムとチーズの種類が豊富なのがさすがヨーロッパ。

 

今日はまたイタリア会館で、AMゲネプロ、PM本番予定。ホテルから歩いて会場に向かうという人たちに着いて行ったら、リスト音楽院の前を通ることが出来た。

色味がシェーンブルン宮殿ぽい建物。

 

ゲネプロを終え、お昼は日本食の仕出し弁当。パンは飽きるのでうれしかった。

演奏会本番は想像していたよりたくさんのお客さんが来てくれてびっくりした。正直日本のアマチュア楽団の演奏をわざわざ聴きに来る人なんているのか?と思っていたので… 最初にハンガリー国家を演奏したのだけれど、客席が一斉に立ち上がって歌いだしたのは込み上げてくるものがあった。すごいことをしているんだなあと初めて実感が伴った瞬間でした。

 

演奏会後はいったん解散して、夜はドナウ川クルーズ。集合まで少し時間があったので、急いでホテルに戻って買い物に出かけようとしたが、メトロの3番が止まっていた。土日は運休しているらしい。何人かでデアーク広場まで歩いた。ブダペストの街は小さいので結構歩けてしまう。途中でシシィの銅像を発見。

 

ところで、日本でガイドブックを見たときから、ハンガリーアニメのうさぎのキャラクターのぬいぐるみをほしいと思っていたのですが、まだ一度も出会えていませんでした。クルーズの集合場所近くに絵本やおもちゃを扱う店があると知り、「ここならいるかも!」と行ってみることに。時間があまりないので、乗り換えのある地下鉄よりバスの方が早いはず、とガイドブックの路線番号を頼りに乗ってみた。しかし、主要な停留所以外は地図上で省略されているので、降りるべき停留所の名前が分からず…景色と地図を照合しながら見当をつけて降りたら正解だったぽい☆(今思うとようやるわという気持ち)。

18:00閉店なのに店に着いたのは17:55… 幸い入れてもらえたので急いで店内をハンティングすると、うさぎちゃんいました!その他に絵本とシールもゲット。かわいすぎる。ぬいぐるみキーホルダーはさっそく楽器ケースにつけようと決めた。

 

これは謎の盆栽コーナー。

 

いよいよドナウ川クルーズ。船内はモダンな感じでビュッフェもおいしそう。ウェルカムドリンクでスパークリングワインを手渡されてゴージャスな気分に。

 

船はマルギット橋からペトーフィ橋の間をゆっくり往復する。デッキに上がるとライトアップされた国会議事堂や王宮がガイドブックの写真の何十倍もの美しさで目の前に迫って、ただただうっとりと圧倒されるばかりだった。生きててよかったと本当に思ったし、永遠に見ていられる眺めだった。演奏会が一つ終わった解放感もあり、楽しい夜を過ごした。

 

クルーズ後はデアーク広場の観覧車に乗ろうということになったのだけど、広場まで歩いているうちにクルーズで飲んだワインが回ってしまい、私は諦めてホテルに戻った。こんな時間(23時前)でも一人で出歩ける治安の良さよ… 広場までの道で、さっき川から見た国会議事堂を陸からも見ることができた。

 

ハンガリー演奏旅行②(あちこち旅をしてまわっても、自分から逃げることはできない)

早起きしてマーチューシャ教会リベンジを計画していたが、ふつーに起きられず断念。設定が日本時間のままだったので寝起きにスマホを見て「リハ始まってる!?!?」とパニックになったがまだ8時台だった。

昨晩買っておいた朝食をのんびりと。シュニッツェル的なもののサンドイッチ、ヨーグルト、ココア。アパートメントだと部屋にレンジがあるのが便利。

 

今日からの宿はオケのみんなと同じところにしていたので、荷物を移動させる。Octogon近くのホテル。

電車もかわいいね。

リハは午後からだけど、この時点でもう10時を過ぎていたのでホテル付近を散策するにとどめることにした。

まずはドラッグストア(dm)でボディクリームやばんそうこうなど、忘れたものを入手。ハンガリー語は文字こそアルファベットだけど英語とは全く違うので、意味を推測することすらできない。日焼け止めと思って買ったものはBBクリームみたいな色のついたもので使えなかった。お買いもの結構大変…

オペラ座のショップもチラ見。改修中で外観を見られなかったのが残念。

これはどこか忘れたけどかわいかった本屋さん。

 

ランチはカフェで。コーヒーに飽きてレモネード。ピザトースト(?)はソースがとても美味しかったのだけど、出て来るのに思いのほか時間がかかり、あれもう集合時間じゃんどうしようと焦って包んでもらった。包んでもらったし店員さん親切だったしチップ払わないといけないのでは、ああでも硬貨の種類まだ区別つかないしカード払いにしよう。あれ、お兄さん金額入力済みの端末持ってきたけどこれどうすれば~~英語口から出てこねえええ… となった末、そのままカードを渡して決済してもらったので、チップは払えず、自責の念に苛まれながら集合場所に向かうことになった。チップ文化はコミュ障にはハードル高い。(学び)

 

会場のイタリア会館へ。とても立派な建物で、かつては国会議事堂として使われていたそう。舞台の後ろが巨大な絵になっていてテンション爆上がり。こんなところで演奏できるなんて……。リハは詰め詰め日程なので仕方ないとは言えハードだった。もう腕上がんない。

 

おみやげを買う時間に当てたかったので、練習後の食事会は出ず、そのままヴァーツィ通りへ。ヴァーツィ通りはみやげ物屋から良く知るチェーン店まで、様々な路面店が並ぶブダペスト一の繁華街。といっても程よい賑わいなので、東京って異常なんだなと思ったり。地下のみやげ物マーケットがあやしくて面白かった(店員がやたら褒めてくるのでちょっと怖い)。

 

昼間に学びを得たので、チップの心配がない屋台で夕食を済ませることにした。指さしオーダーができるのもありがたい。ランゴーシュというサワークリームとチーズが載った特大揚げパン、グリル野菜、ホットシナモンアップルパンチ。ランゴーシュが皿より大きくて怯んだ。

店員さんがとても陽気で、BGMに合わせて歌いながらサーブしてくれるのが楽しい。しかし街のにぎわいを横目にシェアする用のサイズの食事を1人で食べているとちょっと病みます……(飛行機で「ボヘミアン・ラプソディ」を観たことでメンタルが弱っていた)。仕事を休んで遠い異国を気ままに歩いて、こんなに楽しいことはないはずなのに、上手く立ち回れない恥ずかしい自分から逃れられない。どこか遠くに行きたいと願いながら、いざ遠くに行ってもなんだかここじゃない気がする。エリザベートオーストリアにはほとんど帰らずあちこち旅して、ハンガリーにもよく行っていたそうだけれど、あなたもこんな気持ちだったの? 

あつあつのアップルパンチが冷えた体を温めてくれた。

 

ドナウ川まで足を伸ばして夜景を見た。川越しにライトアップされた王宮が輝いていて、この景色を日々見て生きているブダペストの人々はどういう気持ちなんだろう…と想像したりした。素敵な夜。

 

ホテル近くのスーパーでお菓子などを追加購入して帰る。このホテルも内装水色づくし!

 

ハンガリー演奏旅行①(旅は予定通りに行かないもの…)

ロンドン・パリ旅行の半年前くらいの話です。

 

マチュアオーケストラの演奏旅行でハンガリーへ行くことになった。土日と祝日に有休を3日加えた6日間。恐る恐る言い出してみると、職場の人たちは案外快く送り出してくれた。 直行便がないので乗継は必須。時間を有効に使えることを第一に、夜中に日本を出発する便を選んだ。 退勤後、いったん帰宅して入浴・夕食を済ませ、22:00頃家を出た。羽田に着き、wifiを受け取ってからカウンターへ。空いていたので出発3h前くらいだったけれど手続きしてもらえた。早速保安検査を受けて免税店へ。香水を買う!と決めていたのでいろいろ見て回り、結局(やっぱり)MIUMIUにした。

JL41便は機内食が離陸後しばらく出ない代わりに、エコノミークラスでもサクララウンジを使わせてもらえる。「プレミアムナイトフライト」として人気の便だそうだが、前情報なしだったので驚いてカウンターで3回くらい「ラウンジ?」と聞き返してしまった。でも行ってみたらビジネスクラス利用者とフロア分けてあるのウケる… 夜食はどれもおいしかった。

 

機内食はこんな感じ。


快適に過ごして定刻通りヒースロー着。朝のヒースローは霧の街だった、北ウイング…

乗り継ぎは案外簡単。チケットのバーコードを読み込ませると行き先を教えてくれるマシンもある。ハロッズやテッドベイカーで買い物したい欲をグッと抑え(次の年末にロンドン行く予定だったので)、搭乗ゲートへ。 次の飛行機はブリティッシュエアウェイズ。お姉さんの制服がかっこよい。機内はとても狭く、飲み物も全て有料だった。

 

こちらも定刻通り、11:00にリストフィレンツェ空港着。空港はけっこうショボい。到着ゲートすぐのところにスーパーがあり、ペットボトルのフルーツティーとガムを買った。

100Eという、デアーク広場への直行バスが昨年(2018)から運行していて、ガイドブックより簡単に市内に出られるようになっていた。900Ft.=400円くらい。 30分ほどで広場に到着。バスを降りると、どこもかしこも「ヨーロッパの街並み」で感激した。こじんまりした気持ちの良い街で、あっという間に大好きに。天気も良く、気分よくうろうろした。

 

オケの集合日は翌日なので、今日は一人で宿泊。バス停近くの小道に今日のアパートメントのオフィスがあり、鍵をもらった。アパートメントは水色で統一された、イケアのショールームのような部屋(実際イケアの家具だった)。広々していて一泊5000円とは思えない。どこへ行くにも便利な立地で、我ながら良い宿を見つけたと思う。

 

荷物を置き、徒歩でまずはジェルボーへ。ジェルボーはエリザベートがお忍びで通ったという憧れのカフェ。シシィ(※)カフェとジェルボースライスを注文。ジェルボースライスはザッハトルテ的なケーキで、くるみとアプリコットジャムが層になっていて美味しい。シシィカフェはグランマルニエが結構がっつり入っていて、疲れた体に回ってしまった。一回休み。お店の内装も素敵で、店員さんも親切。おみやげにチョコやクッキーも購入。※シシィ:エリザベートの愛称

 

酔いを少し冷まして、王宮へ。ブダペストの街は、中央を南北に走るドナウ川によって西岸の「ブダ」側と東岸の「ペスト」側に分かれている。王宮がある丘陵地帯がブダ、平野で市街地が広がるのがペスト。ホテルやジェルボーはペストにあるので、王宮へ行くには橋を渡る必要がある。バスで行くつもりだったが、夕日を浴びる「くさり橋」が美しすぎて、歩いて渡ることに。

するとのんびりしすぎたせいで王宮のエリアに着くころには17時を過ぎ、マーチューシャ教会が閉まってしまった。戴冠式ごっこをしたかったのに…!(ミュージカル「エリザベート」の戴冠式の場面がこの教会) 王宮の施設は大体18時までなので、漁夫の砦のテラスからの眺めを楽しむのみとしてペストへ帰った。

 

公共交通機関は検札が厳しいので、ブダペストカードという乗り放題のカードを購入しておくと便利。私はデアーク広場駅の地下にある観光案内的なところで最初に買っておいた。これを使い、地下鉄とトラムを乗り継いでゲッレルート温泉へ。ハンガリーは温泉がたくさんあるのです。ここはブダペストカードで割引がありお得。 ロッカーに着き、さあ着替えようと思った瞬間、ホテルに水着を忘れてきたことに気づき絶望した。ショックすぎる… レンタルもなく、閉館時間も迫っていたので泣く泣く諦めた。建物の写真だけ撮って帰る。

 

夕食を求めてコジドゥ・ウドヴァルというパッサージュを通ってみる。電飾でキラキラした通りにおしゃれバル的な店が並んでいるが、お酒ありきといった感じで下戸一人で入るにはハードル高め。

通り過ぎ、フードカラヴァーンという、路地にフードトラックが並ぶエリアに行ってみた。英語メニューを出しているところが少なく、消去法でフムスを食べた。なぜフムス…正直そんなにおいしくはない。ちょっと暗いし汚いし若者騒いでるし…でも1人で食べてるおばさんとかもいて居心地は良い。

 

Astoriaまで歩き、メトロに乗ってこれまた有名な喫茶店ニューヨークカフェへ。途中道に迷うし変なおじさんが寄ってくるし(超速足で撒いた)、店はめっちゃ入りづらいし店員感じ悪いしで心が折れそうに。それでもバロック調の豪華な店内はうっとり眺めていられて楽しかった。ホットチョコレート(キャラメルフレーバー)を飲んだ。ココアみたいな薄いものではなくほんとにチョコレートを溶かした濃厚なもので、本日2回目のホイップクリームもあいまって胃がとてつもなく重かった。


 デアーク広場のスーパーで翌日の朝ご飯を調達し、ホテルへ戻る。シャワー浴びて1日目終了。

 

 

年末年始ロンドン・パリ一人旅⑧(パリ編 こんなに帰りたいと思ったことはない)

※心に余裕がなかったので写真が全然ありません

 

なかなか進まないバスの中、スマホJALのカウンターの場所を調べ、バスを降りてからのシミュレーションをする。どうか間に合ってくれ……
しばらくしてまずはターミナル1に停車。このとき時刻は17:40。これなら間に合う!と安堵したが次の停留所はターミナル2A・2C。JALは2Eなのでさらに次か……と思っていたら、その次に着いたのは2B・2D。乗るバスを間違えたかとパニックになって「Do you go to terminal2E??」と運転手に訊く(叫ぶ)と「Next!!」と叫び返された。よかった……

ようやく2Eの看板が見えてきた。ゲートに入って停車、と思いきや、運転手が停車できる入り口を間違えたようでいったんゲートを出てぐるっと一周するはめに。嫌がらせか!?

バスはターミナルの1階部分に到着。口から飛び出そうなくらい心臓をバクバクさせて降車し、預けていたスーツケースを引ったくって猛ダッシュした。1階は到着フロアらしくチェックインカウンターが見当たらない。カートを片付けるおじさんが遠くに見えたので「Where is departure〜?」(←酷い)とダッシュしながら呼びかけると、「Lift! Lift!!」とエレベーターを必死に指差してくれた。通じた!ありがとう!!

エレベーターを降りたら、あとは事前のシミュレーション通り一番端にあるJALカウンターまでとにかく走るのみ。走って走ってなんとか辿り着いて時計を見ると17:55だった。間に合った……!
息切れして死にそうな私にグランドスタッフのお姉さんは「大丈夫ですよ」と優しくほほえみ手続きをしてくれたが、内線で「◯◯様いらっしゃいました」と連絡していたのでやはり最後の1人として待たれていたようだった。申し訳ありませんでした。

 

保安検査と出国手続きはスムーズに進み、搭乗開始前にゲートに着くことができた。もはや免税店を冷やかす余裕もないので、ただただベンチに座って心の中でフランスに別れを告げていた。ストであんまり観光できなかったけど楽しかったよ、近いうちにまた来るね。
搭乗ゲートでチケットを受け付ける係をさっきのカウンターのお姉さんがやっていて、「あ、◯◯様!(間に合ったのね)」とにっこりされて大変恥ずかしかったです。

帰りの飛行機はエコノミークラス症候群の恐怖で何度も目が覚め、そのたびに一生懸命脚の体操をしていたので日本に着く頃にはぐったりしていた。相変わらず食欲もなくて機内食もあまり楽しめず…… (でもアラジンは見た!)



着陸して入国手続きまでの長い通路を歩きながら、「本当に帰ってこれた……」となんだか不思議な感慨に浸っておりました。帰ってこれなかったらやばいんだけどね。
こうして私の年末年始ひとり旅は無事に(?)幕を下ろしたのでした。めでたしめでたし。

 

(おまけ)
ちなみに……体調は結局どうなったかという話です。
エコノミークラス症候群ではという不安が大きかったので、着いたその足で空港内の病院に寄ってロンドンで意識を失った話をしたところ、「大きい病院でCT検査を受けた方が良い。今日はご家族に迎えに来てもらいなさい」と帰され、さらに不安を大きくしながらも迎えに来てくれる家族はいないので1人で帰宅した(羽田のリムジンバスは券売機で座席が確保できるシステムで感動した)。
1日空けて6日から仕事初めの予定だったが、朝起きた瞬間激しい頭痛に襲われて吐いてしまい、まさかの10連休に…… 近所の病院では「疲れだね〜」と軽くあしらわれ、でも出された高い頭痛薬がよく効いたので翌日から出勤した。その後もしばらく特大口内炎が3つもできたり突然世界が回りだしたりと絶不調が続いたが、いつのまにか元気になって今に至ります。結局なんだったんでしょうね…… 後日別件で行った病院では「血栓は肺でトラップされるから脳に行くことはない。失神は単純に疲れだろう。」と言ってもらえてとりあえず一安心した。確かに11月くらいからツアーやら宝塚やらで毎週末熱心に遊んでいて疲れてはいた…… 今後は海外旅行は万全の状態で臨むことを心に誓いました。

 

最後におみやげ自慢です。

フォートナム&メイソンのお茶、オルゴール缶、バッグ、スパイス、ワインオープナー

ティーバッグ各種

リヨン駅で買った手袋とハンドクリーム

ウィンザー城のスプーンとお茶

V&Aのグッズ

マリクワ展のカード

ベルサイユ宮殿のグッズ

大英博物館のあひる

ハロッズのキャンディ

ニナスのマリーアントワネット紅茶、アンジェリーナのキャラメル

クスミティー